突然ですが、問題です。

「ふとんがふっとんだ」のように似通った音で文章を作る言葉遊びをダジャレといいます。
このダジャレを漢字で書いてください。

テストに出たりするわけでもなく、なかなか書くことのない漢字ですから、書けない人も多いかと思います。
正解は「駄洒落」です。
面白く気の利いたことを「洒落」と言うのですが、その中でもつまらないものを指して「駄目な洒落」、つまり駄洒落となるわけです。

さて、「書けたよ!」と言う人も自分の字が本当に正しく書けているかよくよく見てください。もしくは、書けなかった人も今、答えを見た上で書いてみてください。
洒という字が酒になっていないでしょうか。つくりの西には下の横棒がありません。「洒」の字は「洗う」という意味があるお酒の「酒」とは全く違う漢字です。その事実に気づかないまま「駄酒落」と覚え、書いてしまっている人もいるでしょう。すでに知っている「酒」という漢字だと自分で思い込んでしまい、そのまま間違っているわけです。

みなさんが普段頑張って取り組んでいる宿題の丸付けでも同じことが起こっているのではないでしょうか。自分では合っていると思い込んでいるために、間違えていることに気づかず丸をつけてしまう。そして、そのまま覚えてしまっているためにテストでも間違ってしまう。そんなことが起こってしまう可能性があります。

胸部にある骨の「肋骨」を「助骨」、平等院鳳凰堂を造営した「藤原頼通」を「藤原頼道」と書いてしまうなど、理科や社会の用語でも間違えやすい漢字が多くあります。テストでの書き間違いを減らすための方法として重要なことは、宿題や問題演習での丸付けを適当に済まさないことです。宿題を解き終わったことへの達成感で、丸付けがおろそかになっていないでしょうか。問題を解くことと同じくらい、もしくは、それ以上に緊張感をもって丸付けを行うことが、自分の実力を引き上げてくれます。

自分自身の思い込みに気づき訂正することは難しいですが、あらかじめ「思い込みによるミスがどんな人でも多い」ということを知っていれば、それを知らなかった時よりも気づきやすくなります。自分の解答をいい意味で疑い、正しい丸付けを心がけましょう!