梅雨が終われば、夏の到来。
そして、楽しい夏休み。
首を長くして待っている生徒さんもいることでしょうね。

首を長くして待つとは、強く待ち焦がれること。
四字熟語では「延頸挙踵(えんけいきょしょう)」と言います。
「延頸」とは首を伸ばすことで、「挙踵」とはかかとを上げること。
「まだかな?」「まだかな?」と、キリンのように首を伸ばし、精一杯かかとを上げて、 楽しみにしている様が目に浮かぶような四字熟語ですね。

キリンといえば、どうしてキリンの首は長いのでしょうね?

何かを楽しみに首を長くして待っていたから。
これは違いますね、きっと。
高い木の葉を食べようと首を伸ばしている間に、首が突然ニュ~ンと伸びたから。
う~ん、これも何だか違うような気がしますね。

最も強いものが、あるいは最も知的なものが、生き残るわけではない。
最も変化に対応できるものが生き残る。
It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.(原文)

この名言を残したチャールズ・ダーウィン。
「進化論」を唱えたイギリスの自然科学者です。
彼の唱えたこの「進化論」で、キリンの首が長い理由を簡単に説明しますと、

私たちは同じ人間ですが、それぞれに少しずつ体の特徴などが違います。
これは、親から子に伝えられるものです。
キリンの中にも首の長いもの、少し短いものというように、少しずつの違いがありました。
首の長いキリンも、首の短いキリンも、低い木の葉を食べることができました。
でも、次第に低い木に葉が無くなると、高い木の葉を食べられる首の長いキリンだけが生き残り、
親から子に、それが伝えられていくこととなりました。
だから、キリンの首は長いのです。

私たちも同じ。
取り残されぬように、周囲の変化にきちんと対応していくことが大切です。

ダーウィンはまた、こんな名言も残しています。

1時間の浪費を何とも思わない人間は、人生の価値を見いだせていない。
A man who dares to waste one hour of time has not discovered the value of life.(原文)

皆さんはいかがですか?
何もせずにボーッと、時間を無駄に過ごしてもへっちゃら。
そんなことはありませんか?
小学生、中学生の間にどのような時間の過ごし方をするのかは、
あなたの今後の人生を、本当に大きく左右することになります。
首を長くして夏休みを待つのは大いに結構ですが、 ボーッと時間を無駄にすることはいけません。

周りの皆が、勉強に熱くなるこの夏。
あなただけが取り残されないよう、周囲の変化にきちんと合わせて、
限りある時間を決して無駄にすることなどないようにしてください。

この夏、馬渕の先生たちは皆さんを全力で応援します。