生徒の皆様、保護者の皆様、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、冬休みの宿題に取り組んでいる生徒も多いのではないでしょうか。
精一杯努力している真っ最中だと思いますが、
今回は、少し小さかったころのことを思い出してみてください。

青空は、夜になるとなぜ暗くなるのかな?
なんでみかんの果汁が目に入ると痛いの?
「馬」っていう漢字、なぜこんな形なのかな?

などなど、子どものころはたくさんの「なぜ」という疑問を抱きませんでしたか?
(先生は、よく聞いていましたね〜)

しかし、成長すると、
夜空が暗いのは当たり前だし、何でも目に入ると痛いし、
漢字の形について考えているひまがあったら宿題をやる!

・となりがちではないでしょうか。

理由がわからないのに納得したり、忙しさにかまけて「なぜ」という想いを忘れてしまったりします。

しかし「なぜ(Why)」は思いのほか大切な疑問です。
「なぜ(Why)」を考えることで、物事の本質を理解できるかもしれません。
遠回りに思えても、「なぜ(Why)」を考えることで、より効果的に学習できることがあります。

例えば、springという英単語を学習したとしましょう。
最初に覚える日本語訳は「春」です。
そこで皆さんは「なるほど、springは“春”ね!」と納得します。

ところが、しばらくたつと、springに他にも意味があることがわかります。

spring 「ばね、ぜんまい」
spring 「泉」
spring 「跳ぶ」

「『春』と『ばね』と『泉』と『跳ぶ』…? すごく訳が多いやん…大変!」と思ってしまいます。
理由を考えずに暗記すると、すぐに限界がきてしまいます。
そこで、「なぜspringという英単語に、こんなに多くの意味があるんだろう」と考えてみるわけです。

実は、springという英単語には「↑(下から上に向かう)」という意味があるのです。

“春”は草木が↑に芽生えます。
“バネ”は↑に伸びます。
“泉”が湧きだせば、水は↑に吹き出します。
“跳ぶ”という行動は↑に向かってジャンプすることです。

すべての訳語に共通する、根本的な意味があったわけです!
「なぜ(Why)」は新しい発見のきっかけになります。

誰もが抱いたことのある「なぜ」の気持ちを忘れずに、今年もがんばりましょう。