11月、中学2年生対象のイベント「ターニングポイント」が、高校受験の各校舎で実施されました。

「ターニングポイント」とは「転機」という意味です。中学校生活も半分が終了しましたが、中学2年生のみなさんは、中学校生活が始まった時の緊張感を忘れずに勉強できているでしょうか。来年は受験学年、受験生です。「今までに学習してきた内容をきちんと復習し、しっかりと準備して中学3年生になろう」と、各校舎で校長からの熱いメッセージが届けられました。

イベント終了後、お子様に期待を込めてエールを送る保護者様の声を多数耳にしました。ご来校いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。

中には「ちょっと油断していたかも…」と焦りを感じている生徒もおりましたが、多くの方が「今日から○○するぞ!」と、新たなる決意をもってくれたことと思います。

ところが、そう思って新しいことに取り組み始めたけど、3日もするとその決意も消え失せて、もとの状態に逆戻り・・・。勉強に限らず、こういった経験は誰しもあるでしょう。でもそんなとき、「自分は意思が弱くてダメだな」なんて落ち込む必要はないのですよ。

そもそも生物には怠ける癖があり、すでに習慣化されていることを変えて新しいことを始めようとすると、ブレーキをかけるのです。これは生命の本質として“今のままの方が安全”と脳が感じているからです。つまり、脳が無意識のうちに現状維持をさせようとするため、生物は新しい習慣化に対して消極的なのです。

では、どうすれば新しい習慣を身につけられるのでしょうか。ここで、とっておきの『行動を習慣化するための3つのコツ』を紹介します。

その① スモールステップで目標を立てる
始めるときはやる気があるので、ちょっと無理した計画であってもできるでしょう。しかし張り切りすぎて立てた計画には必ず無理が生じます。「英単語、毎日30個暗記」⇒「塾のない火曜日と金曜日に、30個ずつ暗記」ぐらい、小さな一歩でクリアできる目標から始めます。できるとわかったら、欲張らない程度に、少しずつレベルアップしましょう。

その② 「準備だけ」やっておく
いざ始めようとする際に、使用する教材が準備されていれば始めやすいですよね。例えば、塾のない日に、19:30から勉強するとします。それならば、帰宅したらすぐ机の上に教材のページを開いて「準備だけ」しておきましょう。準備が終われば、19:30までは自由に過ごします。こうしておけば、決めた時間からスムーズに学習を始められます。翌朝に英単語を暗記するなら、寝る前にまぶちの英単語のページを開いておきましょう。

その③ 「新しい習慣」を宣言する
やると決めたら、お家の方や友達に「塾のない日は20:00から15分間、数学のテキスト最初から解きなおすことに決めました!」などと「宣言」して、証人になってもらいましょう。3ヶ月ぐらいして「まだやっているの?」と聞かれて「もちろん!」と答える自分もイメージしましょう。(「もちろん、やっていない!」ではありませんよ…)人に伝えておくことで、気づかないうちに「逃げ道が塞がれる」という効果があるのです。

私たちの行動の大半は「習慣」によるものです。

古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、『人は習慣以上にもならないし、習慣以下にもならない』と説いています。良い学習習慣こそが、小学生・中学生・高校生の最大の武器なのです。紹介した3つのコツを参考に、ぜひ良い学習習慣を身につけましょう!