〜「ややこしい」の反対語は?〜

いよいよ新学年のはじまりですね。新しい学年への期待でわくわくしていますか? 初めて馬渕教室に通うかたは、このわくわくをずっと覚えていてください。すでに通っているかたは、ぜひこのわくわくを思い出して、心を新たにして新学年を迎えましょう。

これから公立高校を受験する皆さんは、ここからが正念場です。自分の持てる力を最大限に発揮して、馬渕教室で頑張ってきた時間を自信に変えて、力を出しきってください。


ところで、みなさんの得意な教科は何ですか。

私は数学が担当なのですが、ときどき生徒の皆さんから「数学や理科は好きだけど、理系なので国語が苦手です」という声を耳にすることがあります。しかし、理系だから国語が苦手…としてしまうのは、あまりよくありません。

国語は、理系・文系問わずに、しっかりと身につけてほしい大切な教科です。数学も理科も社会も、そして英語も、国語(=日本語)を介して学習しますよね。国語はすべての教科に影響する、土台となる学問なのです。

そして、 国語は言葉の学問です。ですから「言葉」をたくさん身につけることが、国語力の向上に繋がります。

ぜひ「言葉」に興味を持ってください。

例をあげて説明します。

大阪ではよく使いますが、「ややこしい」という言葉がありますね。この反対語は何でしょう? 少し考えてみて下さい。下に答えを書きましたから、考えたら続きを読んでみましょう。

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答えは「おとなしい」です。

実は「ややこしい」は「ややこ=あかちゃん」に「しい」がついた言葉で、そこから「扱いにくい」「面倒」といった意味になっているのです。「おとなしい」は、もうわかりますよね、「大人しい」なのです。

もう一つ例をあげます。

「嚥(えん)」という漢字があります。「飲み込む」という意味で、「嚥下(えんか、えんげ)」「誤嚥(ごえん)」といった熟語があります。

この漢字の右側「燕」は「つばめ」ですよね。「つばめ」は英語で”swallow”ですが、”swallow”には「つばめ」だけでなく「飲み込む」という意味もあるのです!

異なる言語なのに「飲み込む」という意味で同じ「燕」が使われているのは、ずいぶん不思議なことですよね。何か関係があるのでしょうか? それとも、全くの偶然なのでしょうか。興味をもったら、ぜひ調べてみましょう!

「なぜだろう?」という感覚を大切にして言葉に興味が持つことができれば、自然と身につく言葉は増えていきます。丸暗記ではなく元をたどっていくと、興味も持てるようになると思います。ぜひ実践してみてください。


さて、言葉にはもう一つ大きな力があります。言霊(ことだま)と言われる力で、声にだして発した言葉は実現するという考えです。

本当に願って、その目標に向かえば必ず実現していくという効果です。

ピグマリオン効果という言葉があります。その昔、石像に恋をした王様が本当に願い続けた結果、神様がその石像を人間に変えてくれて結婚できたというお話からきている言葉で、心から望んだことは実現するという効果です。

夢や目標ができた時は「絶対に叶えるんだ」という強い思いを持ち、それを言葉にするのです。そうすると、本当に実現していきます。

逆に、マイナスの言葉も同じくらい、あるいはそれ以上にマイナスの方向に引っ張る力があります。先生の嫌いな言葉に「無理〜」というのがあります。「無理」といっているうちは、実現しません。

マイナスの言葉を封印して、「絶対できる!」「必ず〜高校に行く!」というプラスの言葉を発して頑張りましょう。きっと輝かしい未来が見えてくるはずです。皆さんの前向きな姿勢と頑張りを楽しみにしています。