今回のブログは、数学科のT先生からです。


朝、夕方と寒さを感じ、確実に秋が深まってきました。受験生の中には、部活動も引退を迎え、受験勉強が本格化して「秋の夜長」と言わんばかりに夜遅くまで勉強している生徒も少なくないでしょう。

みなさんは、「夜は静かで、集中もでき、勉強がはかどる!でも、次の日の朝が辛くて・」という経験はありませんか?今回は、睡眠と学習についてのお話をしようと思います。

睡眠中は、起きているときに脳にインプットされた情報の取捨選択が行われています。自分にとって必要な情報は長期記憶へ変換され、脳の一部である「海馬」に記憶されます。いっぽうで、不要な情報は「海馬」から消去するという作業も行われています。

仮に皆さんが「睡眠時間を削ってまで」勉強したとしても、睡眠時間が不足することにより、定着させたい勉強の知識が記憶にとどまりにくくなります。それだけではなく、嫌な記憶や出来事が海馬から消去されることがなくなり、ストレスとなるかもしれません。さらに、睡眠不足によって免疫力が低下して風邪などをひいてしまうと、もはや勉強どころではなくなってしまいます。

つまり、「睡眠」とは、皆さんが勉強した成果を発揮するために、とても大切なステップなのです。

そして、勉強したことを脳に定着させるために必要な睡眠時間は「最低6時間」と言われています。就寝から起床まで、最低6時間確保できる生活サイクルを作りましょう。

なお、この「最低6時間」の睡眠は、時間を分断してしまっては効果がありません。中学校から帰宅して1~2時間寝入ってしまい、頭がぼんやりしたまま遅刻寸前で馬渕教室に到着…これはいけません。記憶の整理に役立たない、中途半端な睡眠時間です。また、1~2時間も寝てしまうと脳が目覚めるまでに時間がかかりすぎて、学習にはマイナスです。

学習した成果を十分に発揮するために適切な睡眠時間を確保できているかどうか、改めて自分の生活サイクルを見直してみましょう。