質問:今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることをやりたいですか?

さて、みなさんはこの質問にどう答えますか?この質問を、毎日鏡を見て自問していた人がいます。iPhoneで有名なアップル社の共同設立者の一人、スティーブ・ジョブズ氏です。彼はこのように語っています。

17歳のとき、こんな文章を読んだ。『毎日、今日こそが自分の最後の日だと思うようにすれば、いつの日か、自分が正しかったということを確信するだろう』この文章は、強烈な印象を私に与えた。
それ以来33年間、私は毎朝、鏡に向かって『もし今日が自分の最後の日だとすれば、今日しようと思っていることが、本当にしたいことだろうか?』と自問するようにしている。
もしその答えが「ノー」だという日が何日も何日も続くようであれば、何かを変える必要があると思うわけだ。

When I was 17, I read a quote that went something like, “If you live each day as if it were your last, someday you’ll most certainly be right.”
It made an impression on me… and since then, for the past 33 years I have looked in the mirror every morning and asked myself, “If today were the last day of my life, would I want to do what I’m about to do today.”
And whenever the answer has been, “no” for too many days in a row, I know I need to change something.

この言葉は、「ちょっと立ち止まってみて、今の自分でいいのか、このままでいいのかと考えることはとても大切だ」ということを教えてくれます。みなさんの人生は、今までのその瞬間、瞬間の選択の結果が積み重なった結果として完成していきます。そしてこれからも小さな選択を繰り返して、未来を作っていくことになるのです。

さてここで最初の質問に戻ります。YESと答えた人は素晴らしい人生ですね。しかし、NOと答えた人もたくさんいることでしょう。

NOと答えたならば、昨日とは違う何かをしてみるのはどうでしょうか。小さなことでもいいのです。例えば、いつも朝ごはんにパンを食べる人はごはんにしてみたり、学校へ行く時間を10分早くしてみたり…大きな変化である必要はありません。小さなことだけれどもいつもと違う選択をすることで、昨日とは違う道に少しだけずれていくことでしょう。そうした小さな変化が、未来を大きく変化させるかもしれないのですから。