5月に入ると、馬渕教室や学校でも大きなテストがありますね。 テストが返却される時、こんな台詞をよく耳にします。

「わかってたけど間違えた~。」「わかってたけど計算ミスしてしまった!」

難しくてできなかった問題は次回までにできるようにしましょう!でも、わかってたけど間違えた問題は悔しいですよね。
入試では、こういうミスを少なくすることが合格への近道であることは間違いありません。
では、どのようにしてミスを防げばいいのでしょうか?
先月も同じような内容でしたが、今回は算数・数学に特化して、普段から心掛けてほしいことを述べていきます。

~前提~
まず、どんな人でもミスをする可能性があるということを認識するのが大切です。
「ミスをするわけがない。」ではなく、「ミスをするかもしれない。」という認識です。

1. 途中の式や考え方を残しておく
ミスには必ず原因があります。その原因を見つけるためには途中の式や考え方がないとできません。
テストや宿題のときでも、途中式を消さずに残しておきましょう。

2. 間違えていてもすぐに赤ペンで答えを書かない
赤ペンで正しい答えを書いた瞬間、やり直しをした気になってしまうことがよくあります。
答えではなく、考え方のポイントや途中の式を赤ペンで修正するようにしましょう。

3. 間違えていても途中の式を消さない
ノートに『正しい式・考え方』だけを残すのはすごくもったいないです。
なぜ間違えているかを見つけるためにも、間違えた問題の途中式も残しておきましょう。
途中式を消してしまうと、どこで間違えたのかがわからなくなってしまいます。

4. なぜ間違えたのかを正解と比べて、間違えた原因・ポイントを明確にしてメモに残しておく
これが重要です。人間は日がたつと忘れることがほとんどです。だから記録として残しておきましょう。
また、メモする内容も、単に「計算ミス」と書くのではなく、
「ここの移項で符号変えるのを忘れていた」や、
「6×8=42としてしまった」というように、具体的に書くのもポイントです。
よくみてみると、単純な箇所で間違えていることがほとんどです。

5. 間違えたポイントを定期的に確認する
公開テストや定期テストの勉強時に、過去にしてしまったミスを確認しましょう。
どんなミスをしたか確認することで同じミスを防ぐことができますよ。

6. 答えを書く前に『落ち着いて、一歩引いて』確認・チェックする習慣をつける
解き終えてすぐに答えを書いていませんか? 解答欄に書く前に今一度確認する習慣をつけましょう。
例えば、家から公園までの道のりを求める問題で、答えが2000kmってなったら明らかにおかしいですよね?
『落ち着いて、一歩引いて』の確認で防げるミスもあります。

ちなみに、先生は電車が好きなので、電車にまつわる話もしておきますね。
電車の運転手は安全に運行するために、たくさんのチェックをしなければなりません。
運転手さんを見ていると、声を出していろいろ言ってます。「●●駅、7両停車!」とか…
ふだんから声に出したり、行程表を見たり、指さし確認することでミスを防いでいるのです。
「指さし確認」もミスを減らすうえでの有効手段ですね。

先生は成績の差は能力の差ではなく、練習の差だと考えます。
A:練習不足(勉強不足)だから、本番でミスをしてしまう。
B:練習でミスをし修正をして、本番ではミスなく合わせる。

Bのようにしっかり練習(勉強)していれば、慌てず落ち着いて冷静に取り組めます。

普段から意識して勉強することで効果は全然ちがいます。
”かずのあしあと”を残してミスを減らしましょう!