世界各国で、プログラミングや*IT技術を活用した教育で、グローバルに活躍する人材を輩出する取組が加速しています。
では、いったいどんな取り組みがなされているのか?
次に述べる内容は、ほんの一例です。
*IT:情報技術

イスラエルでは小学校からプログラミングの授業を導入し、サイバーセキュリティ大国へと変貌しています。
台湾ではエンジニアの修士号を取るとなんと兵役が免除されます。
インドでは英語と*ICTに磨きをかけ、100倍以上の入試倍率になるインド工科大学で研鑽した人物を世界へと輩出しています。
*ICT:情報通信技術

今、世界的大企業が競って人材採用に乗り出してきています。
その結果、各国で『世界中どこに行っても生きていけるグローバルな人材』が急速に育つことになりました。

では、このような時代に突入した背景を見てみましょう。
1990年代からインターネットが一般にも普及し始め、スマートフォンが急速に普及することでインターネットはより身近な存在となりました。結果、様々な価値観が大きく変化し、働き方までも大きな変化をし続けています。

そして、これから先の時代は、*IOTや*AIといった先端ITサービスの新しい技術にシフトできる人材の需要が拡大していきます。そして今後、量・質ともに先端ITサービスの技術者は大幅な人材不足になることが見込まれています。そうするとますます先端IT人材を巡る争奪戦が激化していくでしょう。
事実、大手企業は優秀なAI技術者などを新卒としては破格の条件(例えば1年目の年収で1000万円など)で雇用する制度を導入するなどの報道を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
*IoT:「モノ」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組み
*AI:人工知能

これからはAIを上手に使う人材が求められていきます。
しかし、AI技術者になることだけが成功というわけではないです。
では、AI技術に長けた人材以外、どのような人材が求められているのでしょう。
AIやITが進化する一方で、逆に今問われているのは『人間性』と『社会性』だと言われています。
つまり、AIにはできないことを伸ばしていけばいいのです。
では具体的にAI技術者以外にどんな人間が求められているのかを列挙しておきます。

■多様性を受け入れる度胸がある人(異なるバックグラウンドを持った人と関わり、自分の考えを論理的に伝え、自分の中に取り込める人)⇒外国語(英語)が話せる人・論理的思考が出来る人⇒英語・国語が得意な人!

■積極的に社会の課題を見つけ、解決していこうというフロンティアスピリットのある人。⇒常に社会情勢にアンテナを張っている人⇒社会が得意な人!

■知識や分析を基に「こうすべきだ!」と自分の意見をきちんと表明できる人⇒問題を発見し、仮説を立て、検証し、解決し、また新しい問題点を発見出来る人⇒理科が得意な人!

■過去にとらわれず、失敗を恐れず挑戦し、豊かな感性で発想出来る人⇒頭の中でいろんなことを想像し、展開出来る人⇒数学が得意な人!

今何かやりたいことが見つからなくても、自分の得意を磨いていけば、社会が求める人材へとつながっていきます。
だから、得意な教科が増えていくことは、人間性・社会性が育っていくということを意味します。皆さんの将来には無限の可能性が開けているのです。
もちろんAI技術者への可能性も。